令和7年度2025年埼玉県公立高校入試募集人員発表。中学校教科書改訂で学習内容20%増の影響も。

目次

埼玉県公立高校入試の募集人数が発表

6月18日、埼玉県から、令和7年度(2025年2月26日)に行われる
埼玉県公立高校入試の募集人員が発表されました。

今年は昨年までよりもインパクトの低い内容でしたね。

越谷東・鶴ヶ島清風・栗林北彩・川口市立(普通科)
の4校で、1クラス分(40人)減。

一方で、
草加西を1クラス分(40人)増

全日制の募集人員は合計で、
昨年度比 120人減

3万5480人で3年連続で減少となりました。

なお、

来春の中学校卒業予定者は
281人減
6万1832人となる見通し。

戸塚安行駅、東川口駅が最寄りの駅となる学習塾
個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室に通う中学生は、
学年1位(オール5)のお子様、学習が苦手なお子様、

戸塚西中学校
戸塚中学校
安行東中学校
神根中学校
安行中学校
北中学校
新栄中学校
新田中学校 の生徒達が通います。

小学生は

戸塚南小学校
戸塚綾瀬小学校
戸塚小学校
戸塚東小学校
安行東小学校
安行小学校
新栄小学校
清門小学校
浦和ルーテル学院初等部
開智小学校 の生徒達

小規模塾ではありますが、
ご好評を頂き、
広い範囲から多くの小中学生が通います。

昨年(令和6年/2024年入試)は非常に大きな変更でした

公立高校12校を6校に統合する再編計画の影響
が大きいものでした。

6校閉校による募集停止で920人減。

また、
2校の人員減で80人減。

これで、合計1,000人減

一方、
4校の人員増で

200人増。

結果、

昨年比800人減。

参考までに、

埼玉県公立高校の再編計画について
詳しくは
以前のブログを参照してください。

「埼玉公立高校12校を6校に再編案」と「私立高校基準高騰」

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昨今の入試倍率の流れ

埼玉県公立高校募集人員は、
卒業予定者(子供)の減少で
毎年のように、募集人員を減らしていました。

しかし、

2022年2月入試(現高三生)では、
5年ぶりに卒業予定者が増え、
募集人員を680人増やしました。

2023年2月入試(現高二生)では、
720人の募集減となりました。

理由は
・再び卒業予定者が減ること
・通信制高校への進学割合が増加傾向にあること
との事

ただ、
【再び卒業予定者が減る】と言っても、
この年の卒業予定者減は、たったの19人減。

卒業予定者、たったの19人減のところに、720人の募集減

公立高校第一志望の生徒には
あまりよくないニュースであり、
高校によっては倍率に大きな影響が出るでしょう。

というブログを書いていました。

その通りの状況となり、

個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室は、
戸塚安行駅・東川口駅が最寄りなこともあり、

例えば、県立川口の募集減は、影響があり、
ここ数年、非常に倍率の高い高校に代わっています。

そして、
迎えた2023年2月公立高校入試では、

予想通り、

埼玉県南部地域の公立高校倍率は上昇し、
ここ数年において、
公立高校受験者には厳しい年となりました。

しかし、
2024年2月入試(現高一生)では、
私立高校の志願者増の影響も大きく、
公立高校において、
定員割れをする高校が多く出たのが特徴の一年となりました。

改めて今年の埼玉県公立高校入試、更に募集人員減

今年も埼玉県公立高校入試の募集人員が発表されました。

県教育委員会によると、
募集人員は
2024年2月と比べて、120人減の35,480人。

その内訳は、

<人員減>
越谷東・鶴ヶ島清風・栗林北彩・川口市立(普通科)

一方、1校で人員増。

草加西:40人増、280人

この中で、

川口市立普通科40人減(360⇒320人)

これは、純粋に減らしたということになります。

というのも、

昨年は40人増(320⇒360人)。
人員増だから、去年までより入り易くなる!
と勘違いした方が多かった年でした。

しかし、
埼玉県発表をよくよく見ると、
「川口市立高校普通科の募集人員は、川口市立附属中学からの入学予定者を含む」
という記載があり、
川口市立中学の第1期生が、初めて高校生になるのが今年度であり、
その80人を増員としてカウントした

という事。

より、実体としては、

高入生(高校から入学する生徒)の人数は

一昨年と同じ約280人であり、
公立高校入試を行う中三生からすると、全く変わっていないという事です。

データは見方を間違えると、
とんでもない事になりますね。

そして、
今年は、40人減。
純粋に高校入試からの生徒を減らしたということになります。

だからといって、
中高一貫の募集人員を増やしているわけではないので、
単純に減らしたということになります。

理由はわかりませんが、
昨年の倍率大幅減(1.94倍⇒1.25倍)の影響があるのでしょうか。

より詳しい数字は埼玉県HPを参照

https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/24599/r7gaiyou.pdf

「県立川口」は、
偏差値50の代名詞のような高校でした。

という事もあり、

保護者様のお子様への声掛けの中には、
「せめて県立川口ぐらいは目指しなさい」
という言葉は
よく聞く言葉です。

ただ、近年、

周辺公立高校と比べると、
高倍率が続いている為、合格難易度が上がっています。

当日の点数と調査書点の合計で決まる埼玉県公立高校入試においては、
9科内申点27では【相当】厳しいです。

募集人員の減少、その影響は?

募集停止や、人員減は、
その高校での影響は勿論の事、

間接的な影響は他の高校で起きてきます。

その一例として、

2024年2月入試で統廃合を行ったため、
越谷東の募集人員を1クラス分(40名)増やしました。

しかし、校舎の収容人数として、
これ以上の募集人員増が出来ないため、

2025年2月入試では、
草加西で1クラス分(40名)増やすとのこと。

ただ・・・。

越谷東と草加西では、
参考偏差値として、「7」程度の違いがあります。

偏差値が7も違えば、
じゃぁ!草加西にしよう!ということはなく、
この代替案はどうなのだろう?と思ってしまいますが、
なにがしか考えがあるのでしょう。
(そうであってほしいです)

おさらい

2022年2月入試は
募集人員680人増ですが、
それ以上に、
中学校等卒業予定者は、
61,183人⇒62,797人(1,614人増)

そして、

2023年2月入試は、
2022年2月入試に比べて、卒業予定者がたったの19人減にもかかわらず、
720人減

更に、

2024年2月入試は、2023年2月入試に比べて、
卒業予定者が792人減のところ、800人減

そして、現中三生

2025年2月入試は、
卒業予定者が281人減のところ、120人減

昨年よりは削減幅が減少されているとはいえ、
ここ数年の動向を考えると、

埼玉県公立高校入試は、より競争が激化する

という事を意味することになります。

とはいえ、
そこまで単純なものでもありません。

最近の私立高校人気は益々熱を帯びている

上記で言えば、
公立高校入試の倍率激化だけが予想されますが、
実は
そう単純なことではなく、
もうひとつ考慮しておくことがあります。

それは
私立高校進学者の大幅増です。
高校によっては昨年比100名増の私立高校もあります

これは、
各私立高校をシッカリと調べるとわかる事ですが、

私立【単願】での
入学者の割合が増え続けています。

【単願】ですので、
その私立高校へ行きたい!という出願方法です。

例えば、

叡明高校では、
65.1%もの生徒が単願での入学者です。

この叡明高校、コロナ前の
2019年入試では、42.6%
だった事を考えると、

単願(その私立高校を選んで入学)の生徒が
いかに増えているのか?が分かります。

セルモ戸塚けやき通り教室でも、

卒塾生の約7割弱は
・元々公立に興味がない
・私学助成金の活用
・私立高校の特待制度が得られる成績をとる

様々ですが、
私立高校へ進学しました。

その進学理由はいくつかありますが、
代表的なものとして、

・コロナ禍での公立と私立の対応の差
・昔とは違う、私立の面倒見の良さ(高校中退率の低さ)
・大学入試改革が混迷としている中、公立に不安を感じる
・私立の大学進学実績

こういった話題が
保護者様同士のSNSでも容易に広がる事となり、
また、私学助成金の拡充もあり、
過去にないぐらいに
私立高校志願者が増えています。

世の中全てそうですが、
人気のあるものをディスカウントする必要はなく、
かえって値段は上がりますよね?

例えば、
上記、例であげた
叡明高校や浦和麗明高校も同様。

昨年に比べて、
成績基準を上げた事が既に発表されました。

より、
昨年入試で基準ギリギリで合格出来た生徒は今年度では合格出来ません。

ここ数年の私立高校の基準は大きく変わっています。

具体的に数字で言うと、
たった【8年前】と比べると

叡明高校:
・8年前:進学コース三類(9科28(又は偏差値47)⇒【現在はコース廃止】
・2023年入試(現高二生)で、一番入り易いコース:5科17(又は3科11又は偏差値52)が必要。
・2024年入試(現高一生)で、一番入り易いコース:5科18(又は3科12又は偏差値54)が必要。
・2025年入試(現中三生)で、一番入り易いコース:5科19(又は偏差値54)が必要。

浦和麗明高校:
・8年前:進学コース(9科26(又は偏差値44)⇒【現在はコース廃止】
・2023年入試(現高二生)で、一番入り易いコース:5科21(又は偏差値61)が必要。
・2024年入試(現高一生)で、一番入り易いコース:5科22(又は偏差値61)が必要。
・2025年入試(現中三生)で、一番入り易いコース:5科22(又は偏差値62)が必要。

浦和麗明に関しては、
8年前は9科26でもオッケーだったんだぁと思うと共に、
今や、
5科オール4でも単願基準を超えません。全く論外・・・。

こうしてみるとわかると思いますが、

数年前のママ友の話しを
【今に】当てはめる事は出来ません!(^-^;

公立高校入試の難化もそうですが、
私立高校進学が厳しくなってきているのも間違いない事です。

※最新情報に関して。
塾生保護者様は、お気軽にお問合せ下さい。

更に追い打ちをかける【中学校教科書改訂】

2020年春の小学校教科書改訂に引き続き、
2021年春は中学校教科書改訂が行われました。

これは・・・
塾業界でも相当厳しいと言われる程の難化・・・・。

<英文法>

それまでの中三生は、
・受動態・現在完了・不定詞・間接疑問文・関係代名詞

今は、
・受動態・現在完了・不定詞・間接疑問文・関係代名詞、
に加えて、
・現在完了進行形・原形不定詞・仮定法


それ以前に高校1年生で学習する内容が降りてきています。

<英単語>

小学校0語+中学校1200語程度=1200語程度
だったものが、
小学校で習ったという体の800語+中学1700語=【2500語】程度

実に、
2倍以上に変わっています。

にもかかわらず、
実際には、
小学校で1000語も学習していません・・・。

小6生が
単語どころか、アルファベットもシッカリと書けない現状に
ほぼ変化がない中で、
これだけの単語数の増加・・・。

<数学>

反例・四分位範囲・箱ひげ図という
こちらも高一で学習する範囲が中学生に降りてきており、
学習量が大幅に増加。

他教科でも色々とあり、
全体的に20%増となっているのですが、
これが、
2021年の教科書改訂の分かり易い影響です。

上にご兄弟がいるご家庭の場合、
この高校から降りてきた学習内容の話しをすると
面白いかもしれません(^^)

現在、
こういった改訂内容の出題は
もはや、【当たり前】となっています。

<高校選びでの影響は・・・>

当然ですが、
高校入試問題も
【教科書改訂に沿ったもの】になりますし、

高校進学後の学習も、
【この改訂に沿ったもの】になります。

そして、

中学で分からない事が、高校でわかる事はありません。

進学した高校で
どのように過ごし、どのような結果を出すか?

実は、
これは、相当重要な事です。

実例でいれば、
草加高校と草加南高校

この周辺に住んでいる方であれば、
「草加高校の方が偏差値が上よね。草加高校を狙ってね!」

言うかもしれません。

しかし、それは、
隣の東京都に住んでいる人であれば、もうわかりません。

試しに、
都立雪谷高校と都立田園調布高校。
どちらが偏差値で上か?わかりますか?

高校選びは
進学した高校の名前(偏差値)が最重要なのではなく、
進学した高校でどの位置(評定平均)にいるのか?

その先の進路(大学・専門・就職)で最重要となります。

少しでも良い偏差値の高校!
という一点での高校の選び方をすると、
その先の
大学入試で後悔することになるのは、
大学入試制度を知れば知るほど、分かる事です。

特に
公立高校進学の場合は・・・。
詳しくは別のブログで。

だからこそ、まとまった時間の取れる夏期講習が重要

この話題になると、
多くの塾も含めた塾のCMをしているみたいで
私はあまり好きではないのですが、

事実は事実として知っておいて頂きたい所です。

上記、
教科書改訂で学習する内容が相当増えました。

行う事は20%以上増えましたが、
学校授業時間は変わりません。

こうなると、
学習している生徒としていない生徒の差が大きくなります。

それは、
高校進学もそうですが、その先の進路に大きな影響を与えます。

また、
現中三世代は、

2022年4月から始まっている高校教科書改訂後の生徒になりますので、
高校での学習も変わっています。

だからこそ、多くの塾では、
「ヤバいですよ!これだけやらないと〇〇になりますよ!だから塾にきましょう!」
という案内をすると思います。
(こういったデータをシッカリと駆使できる塾の場合)

ただ、私は

事実を事実として認識して頂ければ、
どのように判断するか?は各家庭にある


思っています。

ご家庭の方針、お子様の状況、
なによりも、
お子様の未来の進路選択の可能性

色々な要素を鑑みて、
【お子様に最適な学習環境】を提供していきたいですね。

また、
学生時代の学習というものは、
学歴を取る事だけが目的ではありません。

社会に出てから必要とされる人材となる為の【訓練の場】

と言えます。

多くの学習を経験すると、

あの時、【自分自身】は、あれだけ学習する事が出来た!
という
基準値を上げる事が出来ます。

それは同時に、
自己肯定感を上げる事にも、つながります。

自己肯定感が低い場合、
トラブルに弱い傾向がありますので、
社会に出た際、
潰れて、ドロップアウトする可能性が高まります。

学生時代、
成績【だけ】に着目するのではなく、
こういった所も育んでいきたいものです。

私自身、サラリーマン時代、
人材教育の現場で
様々な大人を見てきたからこそ、切実に感じる所です・・・。

再び中学卒業予定者増となるのか?

結論から言うと、
今の所、そういった出生率ではありません。

少子化・・・。
人口減少は国力減少にもつながっていきます。

日本は
・出生数が増える施策
・移民の受け入れ
・ロボット・AIの活用
等、
今までのような、根拠のない何とかなるではなく、

本気で
様々な事に力をいれていかないとならない時に来ていますね。

苦難の先には成長が待っている

こうやって文章を読んでいると、

2025年2月入試
及び
それ以降にまつわる話しでは、
良い話しが全くないような気がしてきます。

ただ、

こういった経験のすべてが【本人自身】の糧となり、
本人を形作っていきます。

小学生や中学生の視野では、
これらすべてを自分で乗り越えるのは厳しいでしょう。

だからこそ、
保護者様の出番であり、我々の出番でもあります。

お子様が
急激な変化の時代に突入しているロボット・AI時代にも
チカラ強く、
そして、

社会で必要とされる人材となるよう

自立した学習が出来る事を目指し、訓練する場!

セルモ戸塚けやき通り教室の理念の元、
スタッフ一同
保護者様と一緒に、お子様の成長に寄与していきます。

卒塾生・保護者様の声

【公式ページ】個別学習のセルモ戸...
卒業生・保護者様の声 - 【公式ページ】個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室(小中学生対象 成績アップの学... 当塾の卒塾生が通塾中にどのような学習を行い、感じ、成長したか?!その生の声をご紹介します。また、保護者様の声 それは・・・当塾に通う事でお子様の成長を間近で見て...

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<学習を通じて得られること>

他にも、
学習を通じて得られることには

①ゴール(対象)の情報を入手して、分析するという行為

②ゴールから逆算して【戦略的】に考えたり、行動したりする経験

③誘惑に惑わされず、はねのけ、集中する精神力

④自分の現在地とゴールとの差分に対して、
 何が足りないのか?を分析して改善策を考える行為

⑤改善策をもとにして、更に実行する行為

様々な人生経験をし、
このブログを読んで頂いているあなたはお分かりかと思いますが、

これらは全て、
仕事をする上で【社会に出てからも使用する思考】です。

指導する立場からすると、
単に問題の解き方を教えている方が圧倒的に楽です。
生徒に指示命令をしている方が圧倒的に楽です。

ただ、
それでは社会に出て活躍する人材になる事はできません。

出来ないのは当たり前。
訓練しなければ一生出来る事はありません。

その意味でも学生時代に
学習を通じた訓練
というものは本当に必要なものと感じる事が出来ますね。

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これからも通い易く、お子様の成長に寄与する学習塾であり続ける

現在中三生徒の場合、
概ね、たったの3年で大人です(18歳成人)。

たったの3年です!
高校3年生になると、順次大人になっていく。
4月生まれのお子様の場合、ほぼ高2生なのに大人です・・・。

志望校合格!だけではなく、
学習を通じて、
自らで自らの事を考える機会を与えて行きたい所です。

その為にも、

個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室も、
様々な値上げの影響を受けていますが、
受講料の値上げはせず、通い易い受講料設定をし続けていきます。

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この記事を書いた人

 中学生のころ、時代が違えばプロゲーマーになるほどにゲームにのめり込む。また、上場企業・公務員・大学病院・医療グループ等、職種を変えた転職を行う中で、高学歴ドロップアウトを幾度となく目の当たりにし「大人の関わり次第で人生が変わる」ことを痛感。学習塾を開業。
 学力だけではなく、子どもの自己肯定感・自己効力感を育み「状況を受け入れた上でどうすれば良いか?を自らで考え・行動できる大人」へと成長する一助となることを「理念」とし、児童心理学・脳科学も活用し、子どもの「分からないことが分からない」に寄り添った指導も行う。
 その子どもの成長には家庭環境が不可欠。親と子が共に育つ「共育」。子育て共育アドバイザーとして「親子関係の構築・改善相談」を行っている。

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