中1の保護者様に知っておいて頂きたい事
2学期開始。4月に新学年が始まってから、もう半年が経過しました。早いものですね。
小学生も中学生も
新しい学年に慣れてきた頃ではないでしょうか。
今回は、特に
中一の保護者様に知っておいて頂きたい事をご紹介します。
それは、
【2学期の平均点は、1学期の平均点よりも、100点程度下がる】
という点です。
小学校のカラーテスト(授業後のテスト)では、
お子様にもよりますが、
100点が当たり前に取れるように作られています。
そして、
中学生になり、初めての定期テスト。
中間テスト、期末テスト、と行うにしたがって、
こんなに取れないものなの?!
と、
中一ギャップを感じた方もいるかもしれません。
ただ、
本当の中一ギャップは、これからです。
そこで、
保護者の方が
平均点の推移を【知っていないと】お子様への声掛けを間違える事になり、
本来褒めるべきところで怒ってしまっては、
お子様の気分はだだ下がりです。
このブログでは、
特に中一生は
2学期と1学期を比べると、
平均点が5科で100点程度も下がる
という事を
実際の数字を使って、知って頂こうと思います。
戸塚安行駅、東川口駅が最寄りの駅となる学習塾
個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室に通う中学生は、
学年1位(オール5)のお子様、学習が苦手なお子様、
戸塚西中学校
戸塚中学校
安行東中学校
神根中学校
安行中学校
北中学校
岩槻中学校
新栄中学校
新田中学校 の生徒達が通います。
小学生は
戸塚南小学校
戸塚綾瀬小学校
戸塚小学校
戸塚東小学校
安行東小学校
安行小学校
新栄小学校
清門小学校
青山学院大学系属浦和ルーテル学院初等部
開智小学校 の生徒達
小規模塾ではありますが、
ご好評を頂き、
広い範囲から多くの小中学生が通います。
小学校のカラーテストは100点が取りやすい仕組み
小学校のカラーテストで100点や80点を取っているので安心!
と
思っていた保護者の方は多いと思います。
そして、
中学校入学後、
1学期中間テスト・期末テストを経て、
これだけ取れないものなの?!
と思った方もいるかもしれません。
このようになる理由は、
小学校のカラーテストは、授業で習ったところを
【直ぐに】テストするところにあります。
この方法の場合、
長期記憶は必要ありません。
短期記憶で乗り切れてしまいます。
結果、
その時は出来ていても、少し時間が経過すると忘れてしまう
という事が起きています。
ただ、
この事を実感する機会が少ないので、
中学校に入ってからビックリする事になります。
「中一ギャップ」
と呼ばれる所以でもあります。
以前、体験授業に来た親子。
母「小学校のときは大丈夫だったじゃない、何で中学はダメなの?」
子「直ぐテストやらないんだから、覚えてられるわけないじゃん!」
母「はぁ?何なの?!それは!」
と
言い合いになった親子がいました(^^;
2学期になっても、中一ギャップは終わっていない?!
とはいえ、
【学校にもよりますが】
中一1学期の中間・期末テストでは、少し軽めにテスト問題を作る場合が多く、
平均点が高く出ます。
上にお子様がいる保護者様ならわかると思いますが、
本来、
5科400点以上取るというのは、
かなり頑張っている証拠です。
ただ、
中一1学期の場合、
5科400点以上取るという生徒は、そこそこ多くいます。
それはなぜか?
5科平均点が370点前後もあるからです。
平均点が370点となれば、400点を超える生徒は、
40%程度いるという事になります。
そして、
成績表の保護者様欄に
「この調子で頑張ってね」
と書く方は多くいると思います。
2学期の平均点は1学期中間よりも100点程度下がる
下記に
実際の平均点の推移を載せますので、
先ずは、
見て頂ければと思います。
これは、
個別学習のセルモ
戸塚けやき通り教室
に通塾している生徒が通っている、ある中学校の平均点です。
1学期中間テストでは、5科平均点377.1点です。
この平均点がドンドン下がっていき、
2学期期末テストでは、5科平均点277.4点です。
約100点も下がっています。
数学も英語も、
75点前後だった平均点は、55点前後となり、
20点程度も下がっています。
例えば、
1学期に80点を取っていたとします。
当然、
「よく頑張ったわね!」というようなお声掛けしたかと思います。
そして2学期。
60点を取ってきたとします。
「これしか出来なかったの?!」というお声掛けになるのではないでしょうか?
当然です。
小学校時代から考えると、ほぼ見ない点数ですし、
半分ちょっとしか取れなかったの?!
と思ってしまいますよね。
ただ、
どちらも平均点プラス5点であり、
【学年順位】としては、どちらも大きな差はありません。
こういった平均点の推移がありますので、
【得点】の上下だけで判断するのではなく、
【平均点との乖離(差)】や、【順位】という観点でもお子様の成績を
見てあげて頂ければと思います。
なお、
下がり続ける平均点は、
一度、2学期期末で、下げ止まりとなる傾向が強いです。
3学期学年末テストは、
2学期期末に近い平均点になる傾向があります。
勿論、このようにテストが難しくなっても、
高得点をとるお子様はいますので、
自分の子供にも頑張って欲しい所ですね。
とはいえ、
これだけ平均点が変わってくれば、
テストが返却された時点で誤った声掛けをすると、
頑張っているのに、
否定した声掛けをしてしまうかもしれません。
平均点が分かる成績表の返却は、
テスト用紙返却から1週間ほど後になります。
成績表を見るまでは、
否定的な言葉は避けて頂いた方が、お子様が自信を失わずに済みます。
声掛けによって、子供の自己肯定感・自己効力感が失われる
上記で、中学校の定期テストがどういったものか?
少しお分かりいただけたかと思います。
学校での学びというのは、
大人になって必要とされる人材になる為の訓練の場です。
大人への階段をのぼるという意味では
本来、学習とは
・知識の獲得
と共に、
・自己効力感=「自分ならできる、上手くいく」という認知
・自己肯定感=いかなる時も「自分という存在を肯定できる」
も
獲得したい所です。
というのも、
・自己肯定感が低いと、生きていてツライ・・・。
・自己効力感が低いと、チャレンジ精神が低い為、行動力も落ちる
いくら学習結果が良くても、
この2点が失われていると、生き難くなります。
特に
テストの点数のみに目が行き、
自己効力感を失う声掛けが多い場合、
子供の行動の活力源を奪う事になり、
チャレンジする事を恐れるようになります。
また、生きていく上で必ず必要な
失敗から学び次に活かそうとする力も育まれません。
我々の人生は一生が学びです。
そして、子育ての最終目的は、
子供の自立
です。
大人になって、
・ニートになる
・折角入社した会社からドロップアウトして転職を繰り返し、果てはバイト生活になる
(意図があって、バイト生活をしているのは別物です)
のは困りますよね。
学力向上は勿論の事として、
本来、
子供が生まれ持っているものを失う声掛けは避けたい所ですね。
一番近くにいる保護者様の言葉の影響は大きいものです。
定期テストは、どうすれば良いか?を考える良い機会
結果に目が行くのは当然です。
それが悪いという事は一切ありません。
ただ、
結果だけに目を向けるのではなく、
定期テストの活用方法として、
【どうすれば良いか?を自分で考える訓練の機会】
という使い方があります。
【自分自身の】前回と比べて、
良かった方法は引き続きマネをする。
芳しくなかった点は、
・何が原因だったか?(分析・確認)
・どうすれば良いか?(改善)
・その行動を邪魔する要因は何か?(スマホ・ゲーム等々)
を
考えることで、次への行動に繋がります。
個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室
では、
テスト返却・成績表・通知表が出るたびに、生徒面談を行い、
先ずは自分で考えてもらいます。
正直、最初のうちは、大したことが言えません。
しかし、
この自分で考えるというプロセスは非常に重要で、
他人事ではなく、自分事として、ものを考えられるようになっていきます。
勿論、
一回で分かってくれれば、こんなに幸せなことはないんですけどね(苦笑)。
何度も何度も指導する事にはなりますが、
我慢強く指導する事で、高校以降の躍進が違ってきます。
学習はどのように伸びていくか?
それに関しては、
こちらも読んで頂くと、更によく分かりますので、参考にしてください。
小6は早めの準備をしておきたいところ
中一ギャップは、本人からしても辛いところ。
数学で言えば、
正負の数という、
今までの人生の中で概念としてない【マイナス】が出てきます。
これは何度も何度も訓練が必要です。
-6-(-3)
小6生からすると、
もう何をしていいのか?さっぱりわかりません。
英語に関して、
川口市は
全国的には採用例が少ないラウンドシステムという学習方法を採用しており、
1学期はリスニング中心なので苦手意識を持ち難いのですが、
2学期になると、
1学期に単語を書かなかった分も大量に覚えなければならず、
英語嫌いを量産しています。
早めの準備で、書く英語に慣れておきましょう。
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