学力結果だけ?!「非認知能力」の獲得が言われる時代に必要なこと

目次

子どもが学生時代に身につけたい力の変化

最近のロボット・AIの進化スピードは、大人であっても先が見通せなくなっているのではないでしょうか。今ある職業の大半は失われるという研究発表は有名な話しですね。

そして、
今後の変化の激しい世の中で生きていくために
子どもが学生時代に身につけたい力の変化

が各所で言われるようになりました。

また、それは大学入試改革でも変化が見られています。

今年の共通テスト。
英語の文章量の多さも言われていますが、
同時に、母国語としての力がなければ解けないものとなりました。

これは、英語だけを頑張って勉強していても、
十分な国語力がなければ、
何を言っているのか?何を言えばいいのか?が分からない問題になっている
ということです。

言っている意味がわからない。
問われている意味がわからない。
言葉の意味がわからない。

今まで英語の早期教育の記事ばかりが目立っていましたが、
ロボット・AIの台頭により、
最近は、母国語力があるかどうか?が言われるようになってきた証拠です。

即ち、それは、
母国語である日本語による
論理的思考力・読解力・国語力・語彙力の獲得です。

今回は、
単にテストの成績が良くなる【だけ】という考えでは、
変化の激しい時代を生き抜くことが難しいというお話し。

戸塚安行駅、東川口駅が最寄りの駅となる学習塾
個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室に通う中学生は、
学年1位(オール5)のお子様、学習が苦手なお子様、

戸塚西中学校
戸塚中学校
安行東中学校
神根中学校
安行中学校
北中学校
岩槻中学校
新栄中学校
新田中学校 の生徒達が通います。

小学生は

戸塚南小学校
戸塚綾瀬小学校
戸塚小学校
戸塚東小学校
安行東小学校
安行小学校
新栄小学校
清門小学校
青山学院大学系属浦和ルーテル学院初等部
開智小学校 の生徒達

小規模塾ではありますが、
ご好評を頂き、
広い範囲から多くの小中学生が通います。

個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室在籍期間最長の中三生の卒塾

個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室は、
小学生・中学生の塾です。

小学校1年生から通っている中三生が
約9年弱の通塾を終えて、いよいよ卒塾となります。

そこで、
お母様から非常にありがたいメールを頂きました。

この生徒は、
所謂5教科の学習が苦手な生徒でした。

小学校1年生の頃。
お母様から、
授業参観の国語の授業で前から順番に音読していく授業が行われるのは、

「まさに公開処刑です」

と言っていたのが印象的でした。

そして、長い通塾期間において、
塾なので、
学習はもちろんのこと、
学習以外の物事の捉え方や考え方、どうすれば良いか?ということを
つねに問いかけました。

この生徒の何が成長したかというと、
その物事の捉え方

「で、どうする?」を考える所です。

JR東日本では、しばしばスタンプラリーが行われています。
このときは、50駅分のスタンプラリーを集めるというもの。

いや、そりゃ多くないか?と思う所ですが(苦笑)
その過程で起こった出来事。

この生徒。

43駅達成。残り7駅というところで、台紙を紛失・・・。

普通なら
相当ショックで投げやりになるところですよね。

ところがこの生徒の思考は違っていました。

この生徒は、

・物の管理が出来なかった自分が悪い。
・【その未熟だったという事・起きた状況を素直に受け入れ】
次を画策、実行手配(今度は友達をまきこんで、協力して集める)。

・その根幹にあるのが

「マイナスに考えても意味がないし面白くない。
プラスに考えた方が人生は楽しいですから」

という発言でした。

素晴らしいの一言であり、

「世の中に絶望しそうな人が沢山いる中で、
そうやって捉えて考えることは良いことだよ」

褒めました。

・諦めない力。
・何か起きても、その状況を受け入れて「で、どうするか?」を考える力。
・それを実行にうつす力。

そして、
その考え方の源泉になっているのが、

自分でどうにもならないことを考えても仕方がない。
それを受け入れて、
今の自分ができる最善はなにか?どのように進む道を作っていくか?!

正直、
所謂学力として厳しい面があったとしても、
こういったことが出来れば、変化の速い時代であっても、
生き抜いていくことが出来るでしょう。

ただ、こういった力。
すなわち、

自己効力感:
「自分ならできる、上手くいく」という認知

自己肯定感:
ポジティブな自分もネガティブな自分も受け入れることができる。
すなわち、いかなる時も「自分という存在を肯定できる」

は、
本来持って生まれている力といっていいと思います。

では、
なぜそれを失い(足りずに)困っている大人が多いのか?

それは、

成長過程において、
大人の関わりから、徐々に削がれてしまっているもの

と言えます。

特に日本人は真面目な気質です。

できる事を褒めるよりも、できていない点を指摘する傾向が強く、
【本人にとっての】成長を喜ぶのも束の間、

「ここが良くない」という指摘が入ります。

もっと言えば、
本人にとっての成長を喜ぶことすら忘れ去られている場合も・・・。

そして、いつからか、
子ども本人自身もそれを言うようになります。

個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室では、
定期テスト・成績表・通知表・偏差値テスト(北辰テスト・校長会テスト)
のたびに、

上手くいったことは、何でうまくいったか?
上手くいかなかったことは、何により阻害されたのか?

自己を分析してもらい、
どうすれば良いか?を考えてもらいます。

一例で言えば、
ある教科で100位近くも上がっているのに、
その事は言わず、
「この教科がダメでした」と言うのです。

勿論、
それが悪いということではないです。
更なる成長を望んでいるということであれば。

ただ、
自分の成長を素直に喜べない。
喜んでも周りの大人にできないことで批判される。

と思ってしまっている生徒が実に多い。

この最長在籍期間中三生生徒のように
自分の状況を受け入れ、どうすれば良いか?を考える生徒は、
そういった訓練をしているのもそうですが、

それを受け止めてくれる親の存在

が実に大きいものです。

子どもにとって、親というのは一番身近な大人。

指標とする大人です。

大人自身がそういった教育を受けてきていないので、
なかなか難しいところではあるのですが、
【自覚】と【無自覚】は大違いですので、
意識していきたいことですね。

「趣味以外に興味のないつまらない人間になっていたかもしれない」

この生徒は、
いわゆる5科目は苦手ででしたが、

この保護者様のもと、
今後も様々なことを学び、行動し続けることでしょう。

変化の激しい時代に求められる力とは?

「東ロボくん」開発プロジェクトを主導した
国立情報学研究所の新井紀子教授を知っている方は多いかと思います。

新井教授によると、

「変化の速い時代では、知識はすぐに古くなる。
子どもたちに何かを教え込むのではなく、
新しいことを自ら学び続け、
能力を高めるための基盤を身につけさせることが求められるのではないか」

そして、
その自ら学び続けていく為の力とは、

「学習言語の読解力。それを深く読み取れれば、
いつでも新しいことを自学自習することができる」

と述べています。

今の大人が受けてきた教育、学歴至上主義の考え方
で子どもを育てるのは、
今後の変化に対応することは難しいかもしれません。

だからといって、
学習することがムダ、学歴がムダ、ということではありません。

なぜなら、
学習や受験を通じて、【自分の基準値】をあげることができるからです。

保護者様への感謝を書いた紙にこのように書いた
受験を終えた中三生生徒がいました。

保護者様によると、
「大変だから嫌だ」と何度も言っていたそうです。

・初の入試。
・やらなければならないという重圧。
・落ちたらどうしようという不安。
・だからこそ、安易な道に逃げたくなる。

この保護者の方は、
我々(当塾)が無理難題を押し付けているのではないこともご存知でしたし、

我々の

学習を通じて
自らに起こった状況を受け入れたうえで、
「で、どうすれば良いか?」を考え、
自らで行動できる人材となり、
激動の社会を生きる力をつけて欲しい

という

単なる問題の解き方指導の繰り返しではなく、
こういった理念のもとに学習指導をしている

ということに
共感し信頼して下さっていたこともあるかと思いますが、

自分(親)自身の性格とは全く違うが

見守り・成長を信じ・励まし、背中を押して下さっていた

これが一番大きなことだと思っています。

結果、
この生徒に何が起きたか?というと、
【自分自身として】これだけのことが出来たんだ!出来るんだ!という
まさに
自己効力感を得ることが出来ました。

これが出来たのは、
保護者様の子どもに対する接し方のおかげです。

保護者様面談では、
自分の経験との違いを葛藤として口にして頂きましたが、
保護者様自身も、
共に、
子育てを考えるキッカケになったようです。

頂いた嬉しいお言葉のなか、

特に、

「押したり引いたりしながら、でも中学の時とはまた違う距離感で
自立を支えていければと思っています。」

お母様が「自立」を促してくださっているので、
これからも、
押したり、引いたりされながら(笑)
基準値を上げて頑張っていってくれるでしょう。

そして、それが、
この生徒の成長につながり、
これからの世の中を生きていくための力となることでしょう。

ここでのキーワードは、

甘やかすでも、
無理難題を無理やりやらせましょうという旧来のスパルタでもない

ということです。

そして、見るのは、あくまでも【その子ども自身】

勿論、
怠惰にスマホやゲームに興じているのであれば、
話しは違います。
(ただ、子どもがそこへ逃げざるを得ないというケースもありますので
それはまた後日)

大人が行いたいことは、

環境をつくること、キッカケをつくること、信じること、

そして、
子どもが助けを求めているときには直ぐに手を差し伸べる準備があること

それがすぐに出来るように、
口や手を出すのではなく「見守る」こと。準備をしておくこと。

子どもは未熟です。
大人の、先人の経験と知恵は貴重なものです。

とはいえ、
それは、
与えるものではなく、手助けするものです。

まさに、
新井教授の言うところでもある
「何かを教え込むのではなく」
というところにも通じるのではないでしょうか。

・どうすれば良いかを考えるキッカケを与える。
・その対応策が自分で思いつかないのであれば一緒に考えてあげる
・その行動を支援・応援する。

私は、
児童心理・脳科学を学び、
(入塾テストがない塾なので)
偏差値70を超える生徒から先天的に学習が苦手な生徒まで、
数百人の様々な生徒を指導、
そして、私も子育てを経験した身ですので、

こういったことが多少なりとも、
このブログを読んで頂いたあなたの力になれば・・・と願うところです。

近々、
・スマホの与え方のルール
・そのルールを作り・維持するために必要な親子関係構築
・子育ての最終目的「自立」

に関する書籍が発刊される予定ですが、
それは、また次の機会に。(^^)

筑波大学長・東北大総長の記事から考える

新聞の記事に、筑波大学長と東北大総長のインタビュー記事がありました。

<筑波大学長>
「論理的思考を求め、才能・個性を見出す」

2023年6月の記者会見で
「一般選抜の2次試験を面接と小論文中心に変えたい」
テーマは正解のない問い。

日ごろから物事を論理的に考えることが要求される。

大学にも個人にも個性がある。うまくマッチングしないと学生が輝けない。

<東北大総長>
2023年9月。将来、入試の全てを総合型選抜にすると打ち出した。
東北大は国立大学ですが、総合型選抜は既に30%に達している。

総合型選抜で合格した生徒は、学ぶ意欲が高く、学生全体を引っ張ってくれていると評価している。

学力の担保は必要だが、従来の一般選抜では学生の意欲が確認できない。
東北大で何をしたいのか?
積極的に築きたい未来を描ける人

対話を通して見極めたい。

そうした学生が一堂に会し、本学で成長し、ネットワークを作り、
次の社会を担っていけるよう、入試改革を考えている。

・この2大学の記事
・共通テストの変化
・非認知能力が取り上げられるようになったこと

これらだけでも、
我々が学生のころに受けた教育とは全く違っている流れを
「知る」ことができたのではないでしょうか?

母国語力=国語力=読解力=語彙力

=本を読む・コミュニケーションから培う

ということの重要性が、
私が学生だった頃とは比較にならないぐらいに重要視されているのがわかります。

実際、社会に出て働けば、それは嫌というほどに感じますけどね。(^-^;
そして、来るロボット・AI時代。

それがわかっていたからこそ、
10年と少し前、
個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室を開校した
という経緯でもあり、
当時考えていたことが
益々注目を浴びるようになったと言えます。(^^)/

最後に少しだけCM(語彙力・国語力・論理的思考をプレゼント)

あなたのお子さまに、
習い事の授業料で将来にわたる力をプレゼントする。

語彙力・国語力を身につけるということでは
「ことばの学校」

論理的思考力を身につけるということでは
「プログラミング キュレオ」
「算数」

があります。

語彙力・国語力・論理的思考を身につけるということは、
中学入試・高校入試・大学入試・社会人

受験・就職試験・働くという生涯に渡って使えるスキルです。

少しでも興味のある方は、下記をご覧ください。

【公式ページ】個別学習のセルモ戸...
小学生コース - 【公式ページ】個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室(小中学生対象 成績アップの学習塾) 戸塚中、安行東中、戸塚西中、新栄中、安行中、神根中、花栗中、新田中戸塚南小、安行東小、戸塚綾瀬小、戸塚小、戸塚東小、安行小、小山小、浦和ルーテル学院、開智小に通...

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定員が御座います。
気になった方は無料体験でお試し下さい。

個別学習のセルモ戸塚けやき通り教室では、
「中学部」「小学部」「オンラインコース」をご用意。

あなたの大切なお子様が、学習を通じて
社会で必要とされる人材となる力をつける
一助となる事を理念として運営しております。

中学生

退塾率が極めて低い!
「子」別指導による成績アップは勿論の事、
学習の仕方や学習意識も指導。

学習を通じて
社会で活躍出来る人材となるべく
自ら考え行動する力
をつける事を目指した指導

小学生

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又は、048-299-6233

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この記事を書いた人

 中学生のころ、時代が違えばプロゲーマーになるほどにゲームにのめり込む。また、上場企業・公務員・大学病院・医療グループ等、職種を変えた転職を行う中で、高学歴ドロップアウトを幾度となく目の当たりにし「大人の関わり次第で人生が変わる」ことを痛感。学習塾を開業。
 学力だけではなく、子どもの自己肯定感・自己効力感を育み「状況を受け入れた上でどうすれば良いか?を自らで考え・行動できる大人」へと成長する一助となることを「理念」とし、児童心理学・脳科学も活用し、子どもの「分からないことが分からない」に寄り添った指導も行う。
 その子どもの成長には家庭環境が不可欠。親と子が共に育つ「共育」。子育て共育アドバイザーとして「親子関係の構築・改善相談」を行っている。

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